
2017年11月04日
こんにちは!今回は、最近よく耳にするアニサキスによる食中毒についてお話します。食中毒の原因物質別にみるとノロウイルス、カンピロバクターに次いで3番目に多く発生しています。
アニサキスは、鮮魚介類に寄生する寄生虫の一種です。特徴は、アニサキス幼虫は長さ2~3㎝、幅0.5~1㎜くらいで、白色の少し太い糸のように見えます。寄生場所は主に内臓ですが、鮮度が落ちると内臓から筋肉に移動することが知られています。主に寄生している魚種は、サバ、イワシ、カツオ、サケ、サンマ、アジ、イカなどです。
症状は、アニサキス幼虫が寄生する魚介類を食べた後、2~8時間後に激しい腹痛、吐き気、嘔吐を生じる胃アニサキス症と、10時間後以降に激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じる腸アニサキス症があります。多くが胃アニサキス症です。
【予防方法】
※塩・わさび・酢などで調理しても、一般的に調理で使う程度の量や濃度ではアニサキスは死滅しません。
写真提供:厚生労働省
調理には十分に注意して食中毒を予防しましょう。