
お預かりいたしました現品の臭いの確認をしました結果、樟脳(ショウノウ)の臭いを確認いたしました。
長期間、防虫剤などの臭いの強いものと一緒に保管されていたことで、その臭いの影響を受け、ペットボトル内部の水に臭いが移行した可能性が考えられます。衣類などの防虫剤として広く使用されている揮発性有機化合物は、一般的に常温・常圧で大気中に容易に揮発(ガス化・気体化)します。ペットボトルの材質は、石油系樹脂からできており、密閉され水が漏れない状態のペットボトルであっても、材質が近い有機溶剤等のガス(揮発性有機化合物)が極わずかではありますが、透過することがあります。このたびの臭いは、容器を透過した臭いが、内部の水に移行したものと考えられます。
※非常用ということで、タンスや衣料品などの近くに保管されることもあるかもしれません。現品につきましては、樟脳の臭いがきつく、とても飲めるようなものではありませんでした。
折角、災害に備えたはずの防災グッズが役に立たなくては困ります。保管場所には注意し、時々は備蓄している食品の賞味期限が切れていないか、品質に問題はないか点検をすることが大切です。電気製品などもきちんと機能するのか、点検を忘れないでくださいね。
今回のようにコンニャクの組織が白く、硬くなるのは凍結が原因と考えられます。水分が固まり抜けてしまうことで、繊維が白く見え、肉質も硬くなってしまいます。
凍結の原因として考えられますのは、流通時に蓄冷剤と直接接触していたことや、保管時に冷蔵庫の冷気に直接当たったことなどが考えられました。今後このようなことのないように物流時の商品管理には十分注意してまいります。
お預かりいたしましたお申し出現品を確認しましたところ、お申し出品の容器を含めた重量は664g・581g・601g・576gでした。本製品の出荷時の容器を含めた重量の規格許容範囲は455g~485gであることから、お申し出品は吸湿剤である塩化カルシウムが水分を吸って重量が増加しており、吸湿性能は機能しているものと思われます。
吸湿剤の原材料は塩化カルシウムを使用しています。塩化カルシウムは空気中の水分に触れると、溶けて水溶液になろうとする性質があります。これを潮解(ちょうかい)現象といいます。潮解により薬剤が固まり始め、さらに時間経過とともに液状になって容器中央の仕切りから下に落ち始め、溶けて全部液状になります。容器に水が溜まっていなくても、吸湿していますのでそのままお使いください。
マヨネーズに含まれる油分が分離する原因の最も多い例として、保管中の凍結があります。マヨネーズを凍結した際に起こる分離は、黄金色の油分が乳白色の調味液から分かれて二層になることが特徴です。
家庭用の冷蔵庫の庫内温度は、おおむね5℃~10℃程度に保たれておりますが、冷蔵庫内の冷気の吹き出し口から吹き出される冷気は氷点下であることが多く、冷気が直接あたる場所に長期間保管をした食品の品温は、0℃以下になることがあります。
(※冷蔵室の冷気の吹き出し口近くで食品を保管すると、凍って変質することがありますので、ご注意ください。)
変色の原因としましては、ごぼうに含まれるポリフェノールの一種のクロロゲン酸によるもので、この成分が空気に触れたために色素が酸化し赤く変色してしまったものです。ご使用には問題ございません。
クロロゲン酸は水やアルコールに溶け、その溶液は青色になりますが、空気にしばらく触れていると赤色に変色します。切り口が赤く変色しやすいのは、ごぼうの中身をカットすることにより、直接空気に触れるからです。ごぼうの品種などによるものではなく、クロゲン酸の成分量に個体差があり、色の変色度合いは変わります。