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くらしの交流

くらしの交流レポート

2021.12.06 月曜日

第7回憲法学習会を開催しました

コープえひめでは日本国憲法を考える機会として、毎年憲法学習会を開催しています。第7回目の今回は弁護士の楾大樹さんをお迎えしてご講演いただきました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場参加とオンライン参加のハイブリット開催で、会場30名、オンライン参加35名、合計65名が参加し、学習しました。

▲講師の楾(はんどう)大樹さん

「憲法」と聞くと難しく考えてしまいがちですが、楾さんは憲法の全体像をパペットを使って、「国家権力」をライオン、「憲法」をライオンを閉じ込める檻に例え、立憲主義の大切さを分かりやすく解説されました。立憲主義は「憲法」というルールの枠の中で、ルールを守って権力を使い、国民の権利を守ろうとするもの。憲法というルールを守らなければならないのは政治家や公務員です。近年、その「憲法」というルールをライオンが壊しているのではないか、共謀罪や安保法制、野党が憲法53条に基づいて国会を開くことを求めても開かないなど、具体的な例を挙げ、現状に疑問を投げかけました。

私たちは「檻」(憲法)によって自由や権利を得ており、「不断の努力(第12条)」によって意識して守らねばなりません。檻(憲法)のことを改めて考えなくても生活できていたのは檻のおかげです。私たちは檻が壊されないように主権者として「不断の努力(第12条)」をしなければならないと主張されました。

檻は何のために誰のためにあるのか、檻(憲法)を作るのも変えるのも「国民」である私たちです(国民主権)。楾さんは、主権者である私たちが、ライオンの動き(国家権力)に関心を持つ、檻の仕組み(憲法)を学ぶ、ライオンが自分勝手に檻を壊していたら声を上げる。この「知り・考え・行動する」こと、自分や自分の子孫の問題として真剣に考えることが重要であると解説されました。

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