
2025.10.14 火曜日
10月11日(土)、四国最西端の佐田岬半島にて「秋の渡り観察会」を実施し、組合員家族9組13名が参加しました。今回、講師として水本孝志さん(NGOさんきら自然塾塾長、愛媛県環境マイスター)にお越しいただきました。
毎年秋になると、「1日に5万羽」とも称されるヒヨドリの大群をはじめ、ハチクマやサシバなどの猛禽類、アサギマダラやウスバキトンボなどの昆虫が、温かさや食べ物を求めて南へ渡ります。佐田岬灯台周辺は、そうした生き物たちの絶好の休息地となっています。
当日は灯台まで歩きながら、周辺の植物や昆虫、野鳥について水本さんに教えていただきました。ヒヨドリの群れを確認できたのは一度だけでしたが、仲間を呼ぶような鳴き声があちこちから聞こえ、渡りの時期が近付いていることがうかがえました。鳥類では、ヒヨドリを狙うハイタカやハヤブサのほか、ハチクマやミサゴの姿も確認できました。また、マイマイカブリ、アサギマダラ、モンキアゲハ、ホタルガなどの昆虫類や、タンキリマメ、メジロホウズキなどの植物も見られました。
約3時間の観察会は、自然の力強さに触れる貴重な時間となりました。コープえひめでは、今後もこうした観察会を通じて、自然環境への理解と関心を育んでいきます。

▲道中、さまざまな生き物を発見!参加者の皆さんも興味津々

▲左からコソベマイマイ、ホタルガ、タンキリマメ

▲四国最西端の佐田岬灯台にて

▲ヒヨドリが小さな群れになって、豊予海峡を渡る準備をしていました
~参加者の感想~
〇先生の解説で、あっという間の3時間でした。鳥だけでなく植物、樹木、昆虫、あらゆる自然界の生き物に囲まれ、海から渡る風の心地よさに心洗われる体験となりました。
〇ハヤブサやトンビ、ミサゴに出会えて大変嬉しい時間でした。環境を大切に、自分の余生、精一杯勉強していきます。
〇今年で3回目になりましたが、来るたびに新しい発見があり、自然に寄り添い生きていかねばといましめられます。
2025.09.26 金曜日
今年は被爆・終戦80年の年であるとともに、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞するなど、核兵器のない世界への願いが強まっています。
コープえひめでは、核兵器廃絶の実現を目指して、被爆の実相と苦しみを伝えてきた被爆者の想いや、切なる願いに賛同いただける方に「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」を呼びかけ、取り組みました。
9月25日(木)にコープえひめ本部にて贈呈式を行い、理事長の美濃欽也から愛媛県原爆被害者の会の岡本教義会長へ署名6,648筆をお渡ししました。岡本会長は「皆さまの想いを受け取り、唯一の被爆国である日本が核兵器禁止条約の署名・批准をするよう、日本被団協を通じ日本政府へ提出させていただきます。」とお話しくださいました。

▲美濃理事長から、愛媛県原爆被害者の会 岡本会長へ署名をお渡ししました
2025.08.26 火曜日
8月24日(日)、新居浜市「市民の森」で開催し、組合員さん親子4組12名が参加しました。
講師は今川義康先生(日本セミの会会員・愛媛県環境マイスター)です。
最初に昆虫採集や森林散策を安全に行うため、注意点と採集するポイントなどの説明がありました。
次に敷地内の樹液の出ている木のまわりに集まり観察。この木にどのような昆虫が集まってくるのかを先生に説明してもらいました。
参加した子どもたちは、元気に走ってバッタやセミ、トンボや蝶、カナヘビ(トカゲの仲間)を追いかけて採集し、先生にその名称や特徴などを教えてもらい虫かごに入れていました。採集中、虫を捕獲するための「網の上手な振り方」やカゴに入れるまでのコツなどを教えてもらっていました。また、森林の中には毒性のあるキノコや木があることも教わるなど、初めて知ることも多くありました。
森林散策の後は、「市民の森学習館」で採集した昆虫と、先生が事前に採集されていた昆虫を観察しました。その後、先生の用意された昆虫クイズを行いました。虫の声やにおい、どんな物を食べるかなど色々な
クイズの内容があり、参加者は楽しそうに答えていました。
今回、発見し採集・観察できた昆虫や爬虫類は22種類ほどでした。
昆虫を含めた生き物や木々などについて新たに知ることが多くあり、そして自然とふれあうことでその大切さを学んでいただけた、とても意義のある観察会となりました。

▲この林の中で確認された毒性のあるキノコ類と樹木の説明がありました。

▲オナガサナエ(サナエトンボの仲間)を採集することができました。
2025.08.25 月曜日
8月23日(土)に松山市野外活動センターにて開催し、6組15名の親子が参加しました。
講師は石川和男先生(愛媛県環境マイスター・松山東雲女子大学名誉教授)にお願いしました。 最初に林間教室にて森のしくみ(生態ピラミッドや食物連鎖、生物多様性の複雑なバランス)、枯葉や土の中にいる昆虫の見分け方、危険な生物などを教わりました。先生が採集した標本も見せていただきました。
まず、白い水切りカゴに落ち葉ごと土を入れて白いビニールシートの上でふるい、虫が逃げ出す前に吸虫器(石川先生手作り)で吸い取り、観察し、元いたところに逃がしました。ふだんあまり目にすることのないハネカクシ、ヤスデ、ムカデ、ワラジムシの仲間、ハサミムシ、カメムシなどが見つかりました。
自然環境や生物多様性に関する意識が高まったと思います。

▲落ち葉と土をふるいにわけています

▲土の中から生物を探しています
2025.08.23 土曜日
コープえひめとJAえひめ南は合同で、田植えや収穫体験を通じてお米づくりの大切さや生産者の思いを肌で感じてもらい、自然に親しみながら食の大切さや農業への関心を育んでもらうために、4月にお田植え祭、8月に収穫祭を開催しています。
8月23日(土)に収穫祭を開催し、コープえひめの組合員家族28名(大人15名 子ども13名)が参加しました。4月に田植えした稲はしっかりと実り、参加者たちは汗を流しながら真剣な表情で鎌を使い、ザクザクと稲を刈って、貴重な収穫体験を楽しみました。
また、4月のお田植え祭で配布した「バケツ稲」のコンテストも同時開催しました。参加者が持ち寄ったバケツ稲は全部で10個。審査の結果、1位から3位までの入賞者が決定しました。育てた方からの質問や、JAえひめ南の職員さんによる解説やアドバイスもあり、稲作の魅力に触れる有意義な時間となりました。

▲親子で一緒に稲刈りに挑戦

▲たくさん収穫できました!
≪参加者の感想≫
・田植えをしたお米がたくさん育っていて、うれしかったです。夢中になって稲刈りができて、子ども
たちも楽しそうでした!バケツ稲は少し大変でしたが、無事に実ってくれて嬉しかったです。農家さんに感謝です。
・昨年も参加したので、今年はやり方がわかってサクサクできたと思います。楽しかったです!
・初めて参加しました。子どもはまだうまく鎌が使えませんでしたが、私が刈った稲を一生懸命運んでくれました。天気も曇りでちょうどよく、とても楽しめました。
2025.08.21 木曜日
8月21日(木)、夏休み企画として、「リサイクル探検隊!エコセンター見学&ハガキ作り体験」を開催しました。(参加:組合員親子11組28名(大人11名、子ども17名))
最初に、エコセンター((株)ハートフルコープえひめ)の永井さんから「リサイクルの大切さ」についてお話しいただきました。その後、参加者は2グループに分かれて、エコセンターの見学とハガキ作り体験を行いました。
エコセンターの見学は、コープえひめの共同購入・宅配で組合員さんから回収したカタログや牛乳パックなどが、どのように一次加工されるのかを間近で見ることができました。カタログ類がベルトコンベアで運ばれ、大型プレス機に投入される様子に、大人も子どもも興味津々。圧縮されて大きな塊になったカタログ類を見て、参加者からは驚きの声が上がりました。永井さんからは、「この工程を経て、また新しい紙に生まれ変わります。このときに、不純物がないことがとても大切なんですよ」とお話があり、リサイクルのルールや分別の重要性について理解を深める機会となりました。

▲「人の目と手で分別作業をしています」

▲圧縮されて大きな塊になったカタログ
ハガキ作り体験では、牛乳パックを細かくちぎって水と混ぜたパルプを使い、紙すきに挑戦しました。子どもたちは、パルプを型に流し込んで厚みを均等にする作業に真剣な表情。水分をしっかり取ってアイロンで乾かすと、オリジナルのハガキが完成しました。

▲パルプの説明。牛乳パックの表と裏のつるつるとした部分を剥がします

▲紙すき中。薄すぎず、厚すぎず…。均等にするのが難しい!
エコセンターの見学とハガキ作り体験が終わった後は、○×クイズを実施し、ごみ分別やリサイクルに関する知識を楽しく学び、イベントは終了となりました。参加者からは、「普段見られない、エコセンターの作業が見られて勉強になりました」「身近に使っているものが、きちんと分別することで新しく生まれ変わるのですね。実際にハガキを作ることで、物を大切にすることを子どもたちが学んでくれたら嬉しいです」などの感想が寄せられました。
コープえひめは、今後も限りある資源を大切に使うために、組合員の皆さんとともに、継続して身近なところからできる環境への取り組みを進めていきます。

▲たくさん勉強しました!