
2020年11月23日
こんにちは!
SDGs(持続可能な開発目標)って言葉を最近聞くようになってきました。
何のこと??コープえひめでも案内をしていますね。
生協の理念と重なっているそうです。11月に日本食品微生物学会でSDGsのお話がありました。そこで今回は、その時に話された内容について少しお話したいと思います。
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採決された国際的な目標のこと。
17項目の「持続可能な開発目標」とそれに付随する169のターゲットから構成されているそうです。 その中で食品企業に関係するSDGsは、
目標12:生産者も消費者も、地球の環境と人々の健康を守れるよう、責任ある行動をとろう
12.3-2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食糧の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーン(供給連鎖)における食料の損失を減少させる。
12.5-2030年までに廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により廃棄物の発生を大幅に削減する。
難しいですが、目標を達成させるための方法の一つに、出荷した食品には十分な日持ちを持たせる、消費期限を延長させることです。
①食品の腐敗を抑えるためには、汚染している菌数を限りなくゼロに近づけることです。
初発菌数が少なければ、腐敗レベルまで微生物が増殖するのに時間がかかります。
②微生物の増殖を抑える(増殖しにくい環境にすることで、増殖速度を緩やかにする)
たとえば、保存温度、各種抗菌技術の開発、日持ち向上剤の使用など
③官能的な変化を抑える。
味、色調、においなどは微生物増殖以外の要因でも変化があります。
最近は、企業の努力と技術で消費期限や賞味期限が延長されてきています。
私たちは、無駄のない食材購入、冷蔵庫の効果的な使用、食べ残しを減らす工夫など行うことが大切です。
消費期限、賞味期限をきちんと見て、食品ロスを起こさないようにしましょう。
最後に、講師の東京海洋大学食品生産科食品微生物研究会では産業廃棄物の有効利用の取り組みを行っているそうです。食品由来の廃棄物は栄養を含むため 貴重な未利用資源だそうです。
食料品に関連する話になってしまいましたが、消費生活における暮らしのあり方を見直していかなければいけませんね。
「もったいない」精神で食品ロスを削減しましょう!!
2020年11月23日
こんにちは!今年の夏は暑かったですね。体温を超える気温で体調管理が大変でした。
今回は、そろそろ活動を開始する時期になってきたノロウイルスについてお話します。
毎年のように、11月になると愛媛県及び松山市では「ノロウイルス食中毒注意報」を発令しています。感染性胃腸炎の患者が急増し、ノロウイルスによる食中毒の発生が予想されるためです。今年はどうでしょうか。事前にノロウイルスのことを知って予防しましょう。
ノロウイルスとは
●潜伏期間は?・・・24~48時間
●主な症状は?
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱は軽度(37~38℃くらい)「飲食物からの感染」と「ヒトからヒトへの感染」の2種類通常は、これらの症状が1日~2日続いた後治癒し、後遺症もありません。また、感染していても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
●主な感染経路は?
飲食物からは、①ノロウイルスに感染した食品取扱者(食品製造、飲食店、家庭)が食品を汚染した場合。②汚染された二枚貝を生や十分に加熱しないで食べた場合。
ヒトからは、③ノロウイルス感染者の嘔吐物や糞便に接触した手などから感染(接触感染)。④家庭や集団生活の場(老人施設、病院、保育園、幼稚園、学校など)、人との接触が多い所で咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸引することで感染(飛沫感染)。
●予防方法は?
①調理前やトイレの後の手洗い消毒を徹底しましょう。
②手洗い後、使用するタオル等は清潔なものを使用しましょう。
③細菌と異なりノロウイルスはアルコールに抵抗性が高いので、まな板、包丁、 ふきん等は、熱湯や消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)を用いて消毒しましょう。
④二枚貝の生食は避け、十分に加熱(85~90℃、90秒以上)しましょう。
⑤患者の便、嘔吐物の処理には細心の注意をし、塩素系漂白剤で消毒しましょう。処理後はよく手を洗い、うがいをしておきましょう。
予防のポイントは 手洗い・消毒・加熱
2018年度の食中毒発生状況
<原因物質別事件数>
1位:アニサキス 2位:カンピロバクター 3位:ノロウイルス
<原因物質別患者数>
1位:ノロウイルス 2位:ウエルシュ菌 3位:カンピロバクター
2020年11月23日
こんにちは!
今回で「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」も最後です。
食べ終わったあとにも気を付ける点があります。残った料理はどのようにしていますか?
■残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。残った食品はきれいな器具、皿を使って保存しましょう。
■残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存しましょう
■時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。
■残った食品を温め直す時も十分に加熱しましょう。めやすは75℃以上です。味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱しましょう。
■ちょっとでも怪しいと思ったら、食べずに捨てましょう。口に入れるのは、やめましょう。
食事を作る人だけが気を付けても食中毒はなくなりません。
昨年の10月から「家庭でできる食中毒予防6つのポイント」を1つずつ掲載し、1年が来ようとしています。
最初のポイント1はなんだっけ??忘れているかもしれませんね。
そこでおさらい
ポイント①食品の購入、ポイント②家庭での保存、ポイント③下準備、ポイント④調理、ポイント⑤食事、ポイント⑥残った食品
以上6つです。
ポイントをきちんと行えば、食中毒は予防できます。もし、おなかが痛くなったり、下痢したり、気持ちが悪くなったら、医師に相談しましょう。
2020年11月23日
こんにちは!ジメジメした梅雨、今年も食中毒シーズンの到来です。
きちんとポイントを押さえた食事作りが行えていますか?
家庭でできる食中毒予防のポイントも今回を含めあと2回です。
食中毒の予防の3原則 食中毒菌を「付けない、増やさない、やっつける」
食事を作る人だけが気を付けても食中毒はなくなりません。食べる側もきちんと手を洗い、温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べられるように、食卓につき、味わいながらおいしくいただきましょう。
2020年11月23日
こんにちは!「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」も4回目になり、そろそろ終わりが近づいてきました。今回は、「調理」の中での注意ポイントです。せっかくここまできちんとできていたのですから、あと少しポイントを押さえて楽しくお食事をしましょう。
・調理を始める前にもう一度、台所を見渡してみましょう。下準備で台所がよごれていませんか? タオルやふきんは乾いて清潔なものと交換しましょう。そして、手を洗いましょう。
・加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。加熱を十分に行うことで、もし、食中毒菌がいたとしても殺すことができます。めやすは、中心部の温度が75℃で1分間以上加熱することです。
・料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると、細菌が食品に付いたり、増えたりします。途中でやめるような時は、冷蔵庫に入れましょう。再び調理をするときは、十分に加熱しましょう。
・電子レンジを使う場合は、電子レンジ用の容器、ふたを使い、調理時間に気を付け、熱の伝わりにくい物は、時々かき混ぜることも必要です。
食中毒予防の3原則 食中毒菌を「付けない、増やさない、やっつける」
加熱の目安は、
【肉の場合】ピンク色の部分が見えなくなるまで。
【魚の場合】骨から身が簡単にはがれるようになるまで、
又はようじを刺して透明な汁が出てきたら加熱されているサインのようです。
2019年02月18日
こんにちは!
「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」も3回目になりました。今回は、「下準備」です。6つあるポイントの中で一番注意する事柄が多いところです。ぜひ、ご自分の食事作りをチェックしてみてください。
家庭でできる食中毒予防のポイント3 下準備
■台所を見渡してみましょう。ゴミは捨ててありますか?タオルやふきんは清潔なものと交換してありますか?せっけんは用意してありますか?調理台の上はかたづけて広く使えるようになっていますか?もう一度、チェックをしましょう。
■井戸水を使用している家庭では、水質に十分注意してください。
■手を洗いましょう。
■生の肉、魚、卵を取り扱った後には、また、手を洗いましょう。途中で動物に触ったり、トイレに行ったり、おむつを交換したり、鼻をかんだりした後の手洗いも大切です。
■肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べる物や調理の済んだ食品にかからないようにしましょう。
■生の肉や魚を切った後、洗わずにその包丁やまな板で、果物や野菜など生で食べる食品や調理の終わった食品を切ることはやめましょう。
洗ってから熱湯をかけたのち使うことが大切です。包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて、使い分けるとさらに安全です。
■ラップしてある野菜やカット野菜もよく洗いましょう。
■冷凍食品などと凍結している食品を調理台に放置したまま解凍するのはやめましょう。室温で解凍すると、食中毒菌が増える場合があります。解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行いましょう。また、水を使って解凍する場合には、気密性の容器に入れ、流水を使います。
■料理に使う分だけ解凍し、解凍が終わったらすぐ調理しましょう。解凍した食品をやっぱり使わないからといって、冷凍や解凍を繰り返すのは危険です。冷凍や解凍を繰り返すと食中毒菌が増殖したりする場合もあります。
■包丁、食器、まな板、ふきん、たわし、スポンジなどは、使った後すぐに、洗剤と流水でよく洗いましょう。ふきんの汚れがひどい時には、清潔なものと交換しましょう。漂白剤に1晩つけ込むと消毒効果があります。包丁、食器、まな板などは、洗った後、熱湯をかけたりすると消毒効果があります。たわしやスポンジは、煮沸すればなお確かです。
報告があった食中毒事件だけを見ても、家庭の食事による食中毒が全体の20%近くを占めいているそうです。きちんと予防方法を守れば予防できます。
家庭から食中毒をなくしましょう!!